⑧ 使い方ガイド
業務フロー、画面ごとの使い方、安全な取扱い、MCP接続手順をまとめています。
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このページは読むだけで使えます。上から順に「全体の流れ」「画面ごとの使い方」「安全な取扱い」「設定・カスタマイズ」「MCP接続」「よくある質問」の順に並んでいます。
デモを短時間で紹介する場合は、①AI手続きナビ → ②事前入力(引継コード発行)→ ④窓口受付(コード読込)→ ⑤審査支援 → ⑦効果測定の順に見せると、待ち時間削減の効果が伝わりやすくなります。
1. 全体の流れ
住民の動き(上段)と職員の動き(下段)を並べています。自動化は本システムが肩代わりする部分、AI支援は職員の判断を助ける部分、職員は職員が必ず行う部分です。
住民の動き(来庁前)
- ① 相談する 自動化
「引っ越してきた」などの言葉から、必要な手続き・期限・持ち物・窓口をAIが案内します。①AI手続きナビ - ② 事前に入力する 自動化
届出内容を入力すると、持ち物リストと付随手続きの案内が自動生成され、6桁の引継コードとQRが発行されます。②来庁前 事前入力 - ③ そもそも来庁が要るか確認する 自動化
住民票の写しはコンビニ交付で足りることが多く、来庁自体をなくせます。③住民票の写しナビ
職員の動き(窓口)
- ④ 受付する 自動化
引継コードまたはQRを読み込むと、事前入力の内容が復元され、受付番号と想定待ち時間が出ます。④窓口受付 - ⑤ 内容を確認する AI支援
手続き別ルールによる確認チェック、書類サンプルからの下書き抽出、案内漏れ防止リストを表示します。⑤審査支援 - ⑥ 根拠を確認する AI支援
迷ったときは法令の根拠をAIがWeb検索して条文つきで提示します。⑥根拠検索 - 本人確認・受理・システム入力 職員
本人確認、受理の判断、住民記録システムへの確定入力は必ず職員が既存の手順・権限に従って実施します。本システムは代行しません。 - ⑦ 効果を測る 自動化
利用ログから削減時間を集計し、実証報告用の数値を出します。⑦効果測定
2. 画面ごとの使い方
| 画面 | 対象 | できること | 使うタイミング |
|---|---|---|---|
| 💬 ①AI手続きナビ | 住民 | 「引っ越してきた」などの言葉から、必要な手続き・期限・持ち物・窓口をAIが案内します。 | まず何をすればいい? |
| 📝 ②来庁前 事前入力 | 住民 | 来庁前にスマホで入力すると、引継コードとQR、持ち物リストが発行されます。窓口の記入時間をなくします。 | 書かない窓口 |
| 📄 ③住民票の写し ナビ | 住民 | 請求区分と用途から、必要書類・請求事由の要否・最短の取得方法(コンビニ交付等)を判定します。 | 来庁せずに取る |
| 🎫 ④窓口受付 | 職員 | 引継コードやQRから事前入力を読み込み、受付番号と想定待ち時間を表示します。 | 引継・受付番号 |
| ✅ ⑤審査支援 | 職員 | 手続き別の確認チェック、書類読取、根拠検索、案内漏れ防止リストを1画面で扱えます。 | 確認漏れをなくす |
| 🔎 ⑥根拠検索・事例 | 職員 | 住民基本台帳法などの根拠をAIがWeb検索して回答します。匿名化事例の取込・検索もここで行います。 | 法令とFAQを引く |
| 📊 ⑦効果測定 | 職員 | 利用ログの集計と、事前入力による処理時間・待ち行列の削減シミュレーションを表示します。 | 待ち時間の削減量 |
それぞれの画面の要点
① AI手続きナビ(相談)
手続きの名前が分からない住民のための入口です。よくある質問はボタンで送れます。「最新の情報をWebで確認する」を有効にすると検索グラウンディングが働き、回答は遅くなりますが最新情報を参照します。
回答が出たら右の「この内容で事前入力へ進む」で②へ進みます。相談内容から手続き種別が自動で選ばれます。
② 来庁前 事前入力
「持ち物と手続きを確認する」で持ち物リストと付随手続きが出ます。ここまではAPIキーがなくても動きます。
「引継コードを発行する」で6桁コードとQRが出ます。データは30分で自動削除、窓口で1回読み込むと削除されます。
入力項目は手続きの種類・日付・世帯の状況など、個人を特定しない項目だけです。氏名・住所は入力しません。
③ 住民票の写しナビ
請求区分(本人/同一世帯/代理人/第三者など)と、マイナンバー・本籍の記載要否から、必要書類・請求事由の要否・取得方法を判定します。
本人または同一世帯で、マイナンバーカードがあり、マイナンバーの記載が不要なら、コンビニ交付が最短として提示されます。来庁自体をなくす導線です。
④ 窓口受付
6桁コードの手入力、またはカメラでのQR読取に対応しています(カメラが使えない環境では手入力に切り替わります)。
事前入力なしの住民は「事前入力なしで受付する」で受付番号を発行します。ログ上で事前入力の利用率が集計され、⑦効果測定に反映されます。
⑤ 審査支援
確認チェックは必須/要確認/参考の3段階で表示され、チェックを入れると進捗バーが進みます。確認漏れの防止に使ってください。
書類読取はサンプル書類から日付などの下書きを抽出してフォームに反映します。実在する書類は使用せず、抽出結果は必ず原本と照合してください。
「案内漏れ防止」タブは、住民に伝えるべき付随手続き(国保・年金・児童手当など)の一覧です。そのまま印刷して渡せます。
⑥ 根拠検索・事例ライブラリ
検索語を入れると、AIがWeb検索を行い法令名・条文番号つきで回答します。回答は逐次表示され、下に参考元リンクが出ます。必ず原典を確認してください。
事例ライブラリにCSV/JSONを取り込むと、⑤審査支援の「類似事例」に反映されます。取込データはブラウザ内にのみ保持され、サーバーには送信・保存されません。
⑦ 効果測定
上段は実績(直近30日)、下段は削減シミュレーターです。1日の件数・窓口数・処理時間・事前入力の利用率・繁忙期の倍率を入力すると、待ち時間短縮と年間の削減人日が出ます。
実測値が得られたら、前提値(1件18分・削減率40%)を実測に置き換えてください。
3. 安全な取扱い(必ずお読みください)
入力してはいけないもの
- 氏名・住所・生年月日・電話番号・メールアドレス
- 個人番号(マイナンバー)・住民票コード
- 実在する書類(転出証明書・本人確認書類の原本や写し)
相談チャットや確認メモでは、個人情報らしき記載を自動検知して送信を止めます。ただし検知は万能ではありません。入力しないことが原則です。
データの取扱い
- 入力内容は原則ブラウザ内(localStorage)にのみ保持
- 引継データのみ一時保管し、30分で自動削除・1回読み込みで削除
- アップロードした書類はサーバーに保存しません(メモリ上で処理してAI APIへ送信するのみ)
- 利用ログは件数のみ。入力内容・IP・ユーザーIDは記録しません
data/は.htaccessで直接アクセスを禁止
本番運用にあたって
このデモをそのまま本番運用しないでください。実運用にあたっては、職員認証、アクセス権限管理、監査ログ、個人情報の最小化・マスキング、自治体内規に基づくナレッジ管理、通信経路の保護、AI利用に関する庁内ルールへの適合を実装してください。受理・住民記録システムへの入力は既存システムと職員の権限で行う前提を変えないでください。
4. 設定・カスタマイズ
確認ルールを自治体仕様に変える
確認項目・必要書類・付随手続きはすべてCSVで管理しています。CSVを編集するだけで、プログラムを変えずに自治体ごとの取扱いに合わせられます。
| ファイル | 内容 | 列 |
|---|---|---|
data/rules_tennyu.csv ほか | 手続き別の確認項目(転入・転出・転居・世帯変更) | id, level, title, detail, source, condition |
data/documents.csv | 必要書類・持ち物 | procedure, category, item, note, condition |
data/related.csv | 付随手続き(案内漏れ防止) | procedure, name, dept, detail, deadline, condition |
data/rules_certificate.csv | 住民票の写しの請求区分 | requester, label, idDocs, extraDocs, reasonRequired, note |
level は must(必須)/check(要確認)/info(参考)。condition は表示条件で、次の書き方が使えます(& でAND連結)。
| 書き方 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
always | 常に表示 | always |
empty:項目 | その項目が未入力のとき | empty:idDocument |
filled:項目 | その項目が入力済みのとき | filled:memo |
eq:項目=値 / ne:項目=値 | 一致 / 不一致 | eq:filingType=任意代理人 |
in:項目=値1|値2 | いずれかに一致 | in:filingType=任意代理人|法定代理人 |
yes:項目 / no:項目 | チェックあり / なし | yes:hasMynumberCard |
gt:項目=数 / lt:項目=数 | 数値の大小 | gt:householdCount=1 |
date_reverse | 届出日が異動日より前 | date_reverse |
over14 | 異動日から14日超過 | over14 |
AIの設定
APIキーは ../coder/.env(無ければ ../app/.env)から読み込みます。認証は x-goog-api-key ヘッダー方式で、URLにキーを含めません。
GEMINI_API_KEY=(Gemini APIキー)
GEMINI_SEARCH_MODEL=gemini-2.5-flash # 検索グラウンディング用
GEMINI_CHAT_MODEL=gemini-3.1-flash-lite # 通常対話用
現在の状態: APIキー設定済み AI機能(相談・根拠検索・書類読取)が利用できます。
APIキーにIP制限を設定している場合は、サーバーの外向きIPを許可してください(ローカルPCからは403になります)。検索グラウンディング(google_search)はliteモデルでは利用できないため、検索時は 2.5-flash を使用します。
5. MCP接続(AIクライアントから使う)
MCP対応のAIクライアントから、この画面と同じ判定・検索をJSON-RPCで呼び出せます。エンドポイントは https://<ホスト名>/<設置パス>/mcp.php です。
| ツール名 | 内容 | 主な引数 |
|---|---|---|
search_transfer_guidance | 住民基本台帳業務の根拠をWeb検索で回答 | query |
check_notification_completeness | 手続き別の確認漏れ候補を提示 | procedure, move_in_date, notification_date, filing_type, identity_document, certificate_status ほか |
get_transfer_workflow | 手続き別の標準フローを返却 | procedure |
list_required_documents | 必要書類・持ち物リストを返却 | procedure ほか状況フラグ |
suggest_related_procedures | 付随手続き(案内漏れ防止)を列挙 | procedure ほか状況フラグ |
check_certificate_request | 住民票の写しの請求要件を判定 | requester, has_mynumber_card, need_mynumber, need_honseki |
動作確認(curl)
curl -X POST ./mcp.php -H "Content-Type: application/json" \
-d '{"jsonrpc":"2.0","id":1,"method":"tools/list"}'
6. よくある質問
APIキーがなくても使えますか?
使えます。確認チェック・必要書類・付随手続き・住民票の写し判定・事前入力・引継コード・効果測定はすべてルールベースで動作し、APIキーは不要です。AIを使うのは「①AI相談」「⑥根拠検索」「⑤書類読取」の3機能だけです。
引継コードのデータはどこに保存されますか?
サーバーの data/pending/ にJSONとして一時保管されます。ファイル名はコードのハッシュ値で、30分経過すると自動削除され、窓口で1回読み込むと即座に削除されます。.htaccess により直接アクセスもできません。保存されるのは手続き種別・日付・世帯の状況など、個人を特定しない項目のみです。
アップロードした書類は保存されますか?
保存しません。メモリ上で検査・処理してAI APIへ送信するだけで、サーバーのディスクには書き込みません。なお実在する書類は使用せず、デモ用のサンプルのみをお使いください。
QRが表示されない/カメラで読み取れない
QRの生成と読取は外部のライブラリをCDNから読み込んでいます。ネットワーク制限で読み込めない場合、QRは表示されませんが6桁の番号を口頭で伝える運用に自動的に切り替わります。機能は止まりません。
回答が出ない・エラーになる
エラーメッセージをそのまま表示する設計にしています。「APIキーが設定されていません」ならキーの設定を、「HTTP 403」ならAPIキーのIP制限を、「HTTP 429」なら時間をおいて再実行をご確認ください。通信エラーが続く場合はサーバーの外向き通信が許可されているかをご確認ください。
文字が小さい/見づらい
画面右上の「文字」で標準・大・特大に切り替えられます。「高コントラスト」を押すと配色のコントラストが上がります。設定はブラウザに保存され、次回も維持されます。
外国人住民への対応は?
画面右上の「表示」で「やさしい日本語」「English」に切り替えると、AIの回答がその言語で返ります。主要なボタンのラベルも切り替わります。また転入の確認ルールには在留カードの確認項目が含まれています。