デジタル庁 源内AI × 行政書類審査
デジタル庁のAI「源内」で、行政の書類審査AIをやってみた
無料で誰でも、採点・改善ができる。
公開|解説:村井宗明(元文部科学大臣政務官・AIエンジニア「らむね」)
動画の内容
デジタル庁が2026年4月24日にOSS(GitHub公開)として公開したAI「源内」を、非エンジニアでも無料で使えるようにデプロイした「行政書類審査AI」を紹介します。
このアプリは、福祉・介護・障害分野で使われる計画書や運営書類を、AIが法令や運営基準・審査項目に照らして客観的にチェックし、採点・不備の指摘・改善提案まで行う行政書類審査アプリです。
職員の判断を置き換えるのではなく支援する補助ツールとして設計されており、確認漏れの削減、審査観点の整理、客観的な指摘、担当者ごとの判断のばらつきの軽減に役立ちます。住民・事業者側の負担軽減にもつながります。実際に書類を取り込み、右側にストリーミング形式で審査結果レポートが表示されるまでのプロセスを実演します。
このアプリのコンセプト — 源内AIを誰でも無料で
デジタル庁は2026年4月24日、行政向けのAI「源内」をOSS(オープンソースソフトウェア)としてGitHubで公開しました。しかし、公開されたソースコードをそのまま自治体で使うには、通常エンジニアによる構築作業が必要になります。
そこで、この「源内AI 書類審査版」は、源内を非エンジニアでも無料で使えるようにデプロイし、福祉・介護・障害分野の書類審査という具体的な業務にすぐ使える形にまとめたものです。
目的は、職員の判断を置き換えることではなく、あくまで判断を支援する補助ツールになることです。確認漏れの削減、審査観点の整理、客観的な指摘、そして担当者ごとの判断のばらつきの軽減を通じて、審査業務の質と効率を高めます。結果として、書類を提出する住民・事業者側の負担軽減にもつながります。
使い方は3ステップ
- ① 種別を選ぶ:画面左上のプルダウンで「書類種別」「サービス種別」「事業所種別」を選択します。
- ② 書類を取り込む:PDF・Word・PowerPoint・TXTを最大20MBでアップロードするか、テキスト欄に直接貼り付けます。本文はブラウザ内で自動抽出されます(スキャン画像のみのPDFはOCR処理を推奨)。
- ③ 「審査する」を押す:右側にストリーミング形式で審査結果レポートが表示されます。
審査結果と主な機能
- 審査結果レポート:全体評価・項目別採点・不備の指摘・改善提案を表示。書類を法令や運営基準・審査項目に照らして客観的にチェックします。
- 9項目100点満点の採点:9つの審査項目で合計100点満点として採点。「項目別採点表」ボタンで配点を確認できます。配点の変更は自治体の管理権限者のみが行え、一般画面ではデモ表示になります。
- AI出力のブレ補正:項目別得点を自動合計し、合計点と評価ランク(A〜D)を再計算することで、AIの出力のブレを補正します。
- 3種類の出力:審査結果は「コピー」「テキスト保存」「Word出力」の3種類の方法で持ち出せます。
- サンプル書類同梱:優良な例・改善が必要な例・重大な不備がある例のサンプル書類(PDF)やWordのひな形を同梱。試しながら使い方を確認できます。
なぜ「審査を支援するAI」なのか
行政の書類審査は、担当者の経験や知識に依存しがちで、確認漏れや判断のばらつきが起こりやすい業務です。このアプリは、AIが法令・運営基準・審査項目という客観的な基準に照らして一次チェックを行うことで、こうした課題の軽減を目指します。
あくまで最終的な判断は職員が行う前提で、AIは「確認漏れの削減」「審査観点の整理」「客観的な指摘」「担当者ごとの判断のばらつき軽減」を担う補助ツールです。審査する側の負担が減るだけでなく、書類を提出する住民・事業者側にとっても、指摘や改善提案が明確になることで手戻りが減り、負担軽減につながります。
よくある質問
Q. 源内AIの行政書類審査AIとは何ですか?
デジタル庁のOSS「源内AI」を非エンジニアでも無料で使えるようにデプロイした行政書類審査アプリです。福祉・介護・障害分野の計画書や運営書類を、AIが法令や運営基準・審査項目に照らして客観的にチェックし、採点・不備の指摘・改善提案まで行います。職員の判断を置き換えるのではなく支援する補助ツールです。
Q. どんな書類・ファイル形式に対応していますか?
PDF・Word・PowerPoint・TXTを最大20MBまでアップロードできるほか、テキスト欄に直接貼り付けることもできます。本文はブラウザ内で自動抽出されます(スキャン画像のみのPDFはOCR推奨)。画面左上のプルダウンで「書類種別」「サービス種別」「事業所種別」を選んでから取り込みます。
Q. どのように採点されますか?
9つの審査項目で合計100点満点として採点します(「項目別採点表」ボタンで配点を確認可能)。全体評価・項目別採点・不備の指摘・改善提案が表示され、項目別得点を自動合計してAI出力のブレを補正し、合計点と評価ランク(A〜D)を再計算します。配点変更は自治体の管理権限者のみです。
Q. 審査結果は持ち出せますか?
はい。審査結果レポートは「コピー」「テキスト保存」「Word出力」の3種類の方法で持ち出せます。優良な例・改善が必要な例・重大な不備がある例のサンプル書類(PDF)やWordのひな形も同梱しています。
解説者プロフィール
村井宗明(むらい むねあき)|元衆議院議員・元文部科学大臣政務官。政界引退後、ヤフー株式会社・LINE株式会社でITエンジニアとして活躍。現在は行政・教育分野の行政専門AIエンジニアとして、627自治体が導入する公務員専用AI「マサルくん」、デジタル庁「源内AI」、教育AIプラットフォームなどを開発。エンジニアネームは「らむね」。YouTubeチャンネル「AIエンジニアらむね」でAI活用術を発信中。
その他の開発実績・講演情報は村井宗明 公式ポートフォリオをご覧ください。関連ページ:Bakusoku.AIの使い方(6月24日)/Google AI Studio バイブコーディング(6月25日)/【AI源内】行政事業レビュー(6月27日)/Grok AI Build機能(6月20日)/Codex活用法・ChatGPTとの違い(6月18日)